私立医学部の入試を受けるなら知っておきたいこと
国立とは違い、私立は各大学によって試験の傾向が大きく異なる。現在はセンターを利用する私立もあるけど、基本的に独自の試験を実施してるんだ。
国立と同じ試験対策をすると痛い目をみる可能性が高い、もし私立を受験する時は、各大学ごとの傾向を知り、それぞれに合わせて対策するべきだね。
私立の医学部は英数理のみで受験が可能!
センター試験は文系の科目も出題される。そのため、医学部の受験であっても国語などの対策が必要になる。文系が苦手な人にとって、センター試験は鬼門となるんじゃないだろうか?
しかし、私立の医学部は理系の重要性が高い。ほとんどの大学は英語・数学・理科の3科目で済んじゃうんだ。
基本的にこの3つだけ対策すればよく、国語などの対策が不要になる。
文系が苦手な人にとって、克服するべき科目は英語だけになるね。文系科目は嫌い、できるだけ避けたい、と思ったら、私立の医学部を狙ってみてはどうだろうか。
ただし、いわゆる奇問や難問を出題する大学も中にはある。問題の読解力が求められることもあるため、極端に国語が苦手な人は注意してほしい。もし不安があるなら過去問を繰り返し、問題に慣れておくことも大切だろう。
小論文がない大学もある
なお、試験が英数理の3科目で済むとはいっても、小論文を出題する大学は少なくない。
ここで得点を落とす場合もあるため、苦手な人は練習しておいたほうがいい。本番は時間内に仕上げないといけないので、練習を繰り返すことが何よりも重要だ。
一方で、小論文が無い私立の医学部もある。これに当てはまるのが東邦大学や藤田保健衛生大学だ。いずれも小論文が必要なく、面接に重点が置かれている。
かなり珍しいが、苦手な人は魅力的に移るだろう。わざわざ小論文の練習をせずに済むし、その時間を他の勉強に当てられる。
ちなみに、どちらの大学もMMI(マルチプルミニインタビュー)という方式を導入している。MMIは複数の部屋を周り、部屋ごとのテーマに沿って面接官とやり取りする面接方式だ。
ただ、個人面接を数回繰り返すことと同じなので、特に身構える必要はないだろう。もし不安がある場合だけ練習しておくといい。
数学の配点が低い・いらない大学もある!
医学部の試験では数学が出題されるけど、私立の場合は扱いが様々だ。例えば数学の配点が低い大学や、そもそも数学の対策すら不要(!)な大学もある。
前者の配点が低い大学は順天堂大学と埼玉医科大学だ。例えば順天堂大学の場合、理科と英語は各200点ずつなのに対し、数学は100点でしかない。
配点が倍違うので、英語と理科に重点を置いて勉強するほうがいいだろう。
一方、数学がいらないのは帝京大学だ。一応試験科目にはあるんだけど、実は選択科目なんだ。
必須科目は英語だけで、他に数学や物理、生物など数科目から2科目を選択できる。
ちなみに配点は各科目100点で、3科目合計300点となっている。数学を選ばなくてもいいけど、配点が低いわけじゃない。逆に選択するならしっかり勉強しておこう。
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