現役生が医学部を狙うなら私立よりも国立の方がいい!
大学は大きく分けて私立と国立の2つがある。医学部を受験する際も私立か国立を選ぶことが多いが、現役合格を狙うなら断然国立がおすすめだ。
もし私立を狙うと、後々大きな影響が出てしまう可能性もあるんだ。
私立の医学部では、センター試験にない科目を選択できることがある。特定の私大医学部を狙うなら、その大学に合った試験勉強をしなきゃいけなくなるんだ。
つまり出願する大学の選択肢が狭まってしまう。対する国立はセンター試験がメインになるので、特定の大学に絞った学習をしなくていい。後述する私立との併願も可能だし、その分だけ合格率も挙げることができる。
しかし、私立から国立へ変更するのは非常に難しい。上で書いた通り試験の科目が特殊だからだ。
学習した内容が無駄になりやすく、その結果再学習が必要になる科目も出てくる。医学部の場合、高校1~2年生の頃から受験は始まっているけど、早いうちから選択肢を狭めるのは駄目だ。
私立よりも国立の方がいい理由
国立を狙うべき理由は受験科目や選択肢の問題もあるけど、他にも3つが挙げられる。
- 学費が安く済む
- 試験の倍率が低い
- センター利用で私立と併願も簡単
詳しくは以下で解説する。ただ、どれも国立ならではのメリットだから、強いこだわりが無ければ国立を受験することをおすすめしたい。
私立よりも国立の方が学費が安い
医学部へ通う上で大きな問題になるのが学費だろう。現在は様々な奨学金制度があるけど、それでも経済的な理由で進学を諦める人も多い。
ぶっちゃけ医学部は学費が高すぎるんだ。けど、高いといわれる理由は私立の学費が影響している。
私立の医学部は学費が高く、6年間でおよそ2~3千万円はかかる。更に高いところだと4千万円近く必要だけど、ここまでくると家が一軒買えちゃうような話だね。
何にしても私立は学費がバカ高いんだ。家計に与える負担が大きいと感じても仕方ないだろう。
対する国立の医学部は学費が一律だ。入学金は受験者の在住地によって変わるけど、学費は53万5800円(※2019年度入学者)になっている。
ちなみに月間じゃなくて年間の学費だ。単純計算すると6年間の学費は321万4800円、入学金を含めても400万円未満で済んでしまう。私立の医学部だと、1年間の学費が400万円以上になることも珍しくない。
家計の負担を減らしたいなら、迷うことなく国立の医学部を目指すべきだね。もちろん学費が上がる可能性は否定できないけど、私立より安く済むのは間違いない。
国立の方が倍率が低い
人気の私立大学だと、試験倍率が数十倍になることもよくある話だ。医学部も同じで、30~50倍は珍しくないし、それを超える大学もある。
まさに狭き門だけど、ライバルが多い分合格率も低くなるので注意が必要だ。高水準の学力があっても合格できない可能性がある。
一方の国立医学部は試験倍率も落ち着いている。ほとんどの大学が3~5倍ほどで、高くても10倍にも届かないところが多い。募集人数は私立より多いんだけど、受験者が少ないから倍率も低めなんだ。
30~50倍と3~5倍、どちらが合格しやすいかは一目瞭然だ。確実に現役合格したい場合、国立を狙っていくべきだろう。
ただし、東大や京大のようにセンター試験で高い得点率が求められる大学もある。国立を受験するなら、時間をかけて学力を高めていこう。
国立狙いなら国立と私立両方を狙うことができる
国立の入試はセンター試験が担うけど、現在は一部の私立でもセンター利用が可能になっている。私立大学は、基本的にそれぞれが独自の試験を実施している。
でも、それをやめてセンター試験を導入している私立大学もあるんだ。そんな私立大学の入試をセンター利用と呼ぶんだけど、国立との併願も視野に入ってくる。
国立狙いの場合、試験対策は必然的にセンター試験対策になる。つまりセンター試験対策をすれば、センター利用の私立も狙うことができるんだ。
もし一般的な私立の医学部も狙う場合、センター試験とは別で対策する必要がある。しかしそれは非効率だし、学習の負担が増えちゃうだけだ。
逆に始めから国立を狙っていけば、センター利用の私立も候補になる。センター試験の科目に絞って勉强できるため、学習プランも立てやすくなるんだ。結果的に合格率を高め、現役合格を掴み取れるだろう。
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