国立医学部の入試を受けるなら知っておきたいこと
国立医学部の入試は、主にセンター試験と二次試験の2つに分かれている。まず立ちはだかるのがセンター試験で、次は各大学ごとの個別試験だ。
受験生にとっちゃ当たり前のことなんだけど、実はセンター試験の重要性は大学によって違うんだ。
また、二次試験も大学によりけりで、実は試験で英語や理科が出題されない場合もあったりする。
理科が出題されないのは意外かもしれないけど、二次試験も大学ごとに傾向が違うことを覚えておいてほしい。何にしても、受験する大学に合わせた対策が欠かせないね。
受ける学校によってセンターの比率が違う
受験生にとって最大の難関となるのがセンター試験だろう。受験対策は基本的にセンター対策とも言えるけど、このセンターの重要性は学校ごとに異なるのは冒頭で触れた通りだ。
センターの配点率が高い大学もあれば、逆に低いところもある。そのため、受験する大学によっては二次試験対策を進めたほうがいい。
例えば旭川医科大学や徳島大学、佐賀大学などはセンター試験の比率が高めで、比重は60%を超えている。他に比べてセンターを重視している学校と言えるね。
対して東京大学や京都大学、東北大学などはセンター試験の比率が低めだ。これらの学校は20%になっているから、二次試験を重視する姿勢が伺える。
つまり二次試験対策に時間を割いたほうが合理的、というわけだ。
大学によりセンター試験の考え方が違うため、もしセンター重視の大学を受験する場合、センター試験でしっかり得点を積み重ね、そのまま逃げ切るのが得策だ。
逆にセンター比率が低い大学なら、二次試験の対策に比重をおいたほうがいい。
このように、受験する学校によってセンターの重要度を測るのがおすすめだ。志望校の得点配分をチェックして、センター試験対策に当てる時間配分を考えてみてほしい。
二次試験で理科がない大学もある
センター試験が終わった後に待ち構えるのが二次試験だ。大学により重要性は異なるけど、対策が必要なことに変わりはない。ただし、大学ごとに科目が違うので気を付けてほしい。
例えば二次試験では理科が出題されない大学がある。
これに当てはまるのが弘前大学、秋田大学、宮崎大学などだ。いずれも試験科目に理科が含まれていない。
もしこれらの大学の医学部を受験する場合、二次試験での理科対策は不要になるので、その分他の科目の勉強時間に割いたほうがいい。
過去問や模試の問題を繰り返し、基礎固め行うのもいいだろう。
なお、これら3大学はセンター試験の比率が高く、宮崎大学に至っては60%もあるし、他の2大学も50%を超えている。
二次試験の科目が少ない分余裕ができると思うので、センター試験の対策も入念に行うことをおすすめしたい。
二次試験で英語がいらない大学もある
医学部の試験では英語を出題する大学が非常に多い。基本的な英語スキルは必須といえるが、二次試験で英語が出題されない学校もある。
これに該当するのは群馬大学だ。同大学を受験する場合は二次試験で英語が不要になるので、センター試験のみ対策を行えば問題ないだろう。
ただし、群馬大学はセンター試験と二次試験の比率が50%ずつだ。つまりどちらも均等に対策をする必要がある。
二次試験では英語が出題されないが、その分他の科目の重要性が高くなっている。小さいミスが命取りになりかねないので、ケアレスミスしないよう気を付けてほしい。
受験する大学に応じた対策を
一口に医学部といっても、大学によりセンター試験の得点比率が変化したり、二次試験で特定科目が出なかったりする。
そんな違いがあるので、受験する際は各大学の実情に沿った対策をしてほしい。センターと二次試験、どちらが重要かよくチェックしておこう。