塾と医学部予備校の違い【まとめ】

塾と医学部予備校の違い


学校の授業のみで医学部に合格するのは不可能に近い。しかし、自宅で勉強しようにも集中できない、といった人も多いと思う。

そんなことから塾に通う人もいるけど、医学部を目指すなら医学部予備校も候補に入る。でも、「塾と医学部予備校の違いってあるの?」という疑問が浮かぶかもしれない。

基本的に塾と医学部予備校は別物だ。大まかな違いだけでも以下の4つが挙げられる。

  1. 塾は基礎学力を養う場所
  2. 医学部予備校は医学部合格の学力を身に付ける場所
  3. 閉まる時間が異なる(※塾が早い)
  4. 授業料が違う(医学部予備校が高い)

詳しい内容は後述するけど、こんな違いがあることを覚えておいてほしい。

塾は足りない学力を補填するという側面が強い

医学部予備校に通う生徒は学力が高い。高校の範囲の履修が済んでいたり、基礎はできている人がほとんどなんだ。

逆に塾は基礎学力を養ったり、より高めたい人が沢山通ってる。つまり塾は学力を補填するか、基礎を養うための場所なんだ。これが医学部予備校との大きな違いでもある。

医学部予備校の場合、生徒は基礎学力が非常に高いから、カリキュラムや授業内容も当然ハイレベルだ。

ところが、基礎が定着していないと授業が理解できないか、途中でついていけなくなる危険もある。

だから基礎学力を養いたい人は、まず塾に通ったほうがいい。特に高校1~2年生は塾で基礎を身に付け、高3になってから医学部予備校に通うパターンも最適だ。

医学部予備校は医学部に合格させるための学力を身につけさせる

一方の医学部予備校は、医学部受験に必要な学力を身に付けたり、志望校の受験対策ができる場所になる。そのため、医学部予備校へ通うなら基礎学力が身に付いていることが絶対条件といえる。

逆に高校2~3年生で基礎学力に自信があるなら、塾より医学部予備校に通ったほうがいい。

現役合格に必要な学力が身に付くし、集中して勉強できるため合格率を高めることもできる。受験対策も可能だから、塾で勉強するより効率が良いのもメリットだ。

ただし、講師の質や合格実績などは各予備校ごとに異なる。塾は適当に決めてもハズレを引く危険は低いけど、医学部予備校は違う。

自分の人生を左右するし、講師の質や合格実績もピンキリだ。もし通うならしっかり調べて慎重に選んでほしい。

塾の方が閉まる時間が早い


大手の塾は午後2時~8時くらいに開いているのが一般的だ。ちょうど放課後から通える時間帯だけど、午後8時には塾が閉まってしまうため、夜は自習しなくちゃいけない。

ギリギリまで勉強したい人は、やや物足りなさを感じるだろう。

対する医学部予備校は、午前9時~午後9時くらいまで開いていることが多い。ほとんどの予備校が午後9時まで開いているので、放課後もしっかり勉強できるのがメリットだ。

夜間の個別指導を行う予備校もあるため、ギリギリまで勉強できる。1分でも勉強時間を確保したい、という人にはメリットが大きいだろう。

医学部予備校の方が圧倒的に授業料が高い


費用は塾のほうがはるかに安い。もし週1コマだけ取ったとすれば、月謝は数万円ほどで済んでしまうのが一般的だ。

中には月2万円以下、なんていう大手の塾だってあるし、入会金を含めても年間30~50万円程度には抑えられるだろう。

しかも現在は個別指導が一般的だ。費用がほとんどかからないため、家計に優しいのが塾のメリットといえる。

しかし、医学部予備校は授業料が非常に高い。安くても100万円は余裕で超えるし、600万円近くかかるところもある。

相場は300~600万円程度だけど、いかに塾と比べて高額か分かると思う。家計に余裕がないと厳しい水準かもしれない。

けど、医学部に特化している点を考えると、授業料が高いと言い切ることはできないだろう。

塾と医学部予備校どちらを選ぶべき?


じゃあ、医学部合格のためにはどちらに通ったほうがいいか?もう答えは出てるかもしれないけど、現役合格を目指すなら医学部予備校だ。

塾より授業料は高いけど、医学部合格に必要な学力を身に付けたり、受験対策ができたりなど、塾にはない強みがある。

もし塾とどちらにするか悩んだ時は、医学部予備校を検討してみてほしい。

医学部予備校についてはこちらでもっと詳しく解説