とっとと倶楽部 : 日本人はなぜ英会話が苦手か
日本人は世界的に見ても英会話が苦手な民族だといえます。
なぜでしょうか?
日本が島国である、日本語と英語は語順が違う、英語を使う
環境で生活していない・・・いろいろ考えられますね。
全部その一因だと思います。
が、最も大きな原因は別のところにある気がするのです。
それは、ずばり、
日本人は自分の意見や考えを堂々と表現するのがヘタだ!
このひと言に尽きます。日本の社会では、どちらかというと、
あまり自己主張が強いとけむたがられますよね。
たとえば、他人から「お宅のお子さんは優秀ですね〜」と
ほめられたら、「いえいえ。たいしたことないんですよ」と
へりくだるのが普通では?
もし、「そうなんですよ!頭いいんです、うちの子は」なんて
答えたら、びっくりして相手は固まってしまい(笑)、あとで、
「自分の子どもを自慢するイヤミな親」という烙印を押される
のがオチです。
でも、欧米ではこれが普通なんです。少なくとも、私が1年間
滞在したスイスの親たちはそうでした。「うちの子はフルートを
吹くのが抜群にうまいのよ」なんて誇らしげに話していました。
そのスイスへ渡航する直前に受けた英会話スクールの研修では、
海外経験豊富な女性講師にこうアドバイスされたのです。
「向こうへ行ったら遠慮してちゃダメ。英語がうまいかどうか
なんて、いちいち気にしないの。とにかく自己主張をきちんと
しなさい」
「もし絵を描くのが趣味なら、たいしたことなくても、
"I'm a painter!"ってアピールするのよ。
相手の興味を引きつけなきゃ」
その研修を受講していた誰もが目を丸くしていました。だって、
今までそんなふうに指導されたことなんてありませんでしたから。
思い起こせば学校時代、みんなが授業中に手を挙げて意見を発表
していたのは小学生の頃でした。それが中学、高校と進むにつれて、
受験用の暗記中心の授業へと移っていったのです。
その後、私は西宮の関西学院大学英文科に進学し、ESS(English
Speaking Society)というクラブに入部しました。そのときに
初めて知ったのが、debate(ディベート)という手法です。
たとえば「職場での喫煙を規制すべきか」など与えられたトピック
について、数名がグループを組み、肯定派と否定派に分かれて英語で
議論を戦わせるのです。
最終的にどちらの言い分に説得力があったかをジャッジが判断し、
ゲームの勝敗が決まります。
論理的思考を身につけて意見を表明する訓練にはもってこいの方法
です。が、大学生になってからいきなり英語で、というのはかなり
大変でした。
むしろ、義務教育の時代にまず日本語で経験しておきたかった、
というのが正直な感想です。現在は一部の学校で導入されていると
聞きましたが、ぜひ全国的に取り入れてほしいところです。
そういえば、就職活動の面接の際にも、1分間の自己PRなどを
求める会社があって、ものすごく抵抗を感じました。自分を
PRすることなんて今までロクになかったのに、いきなりしろと
いわれても・・・って感じです。
おそらく、国際社会の中で堂々と意見を言える人材を育てなければ、
という意識が日本社会のところどころにあるのでしょう。が、
いまだに、首尾一貫とした教育体制ができていないのが残念です。
だから、大学生時代の私のように、突然「ディベート」や「自己PR」
を迫られて当惑してしまうのでしょう。
英語学習者にとって必要なのは、英語そのものの勉強と同様に、
「自分の存在をアピールする力」であり、「意見を論理的に相手に
伝える力」です。スイスへ行ったときに、それをいやというほど
実感しました。
レストランで料理を注文するときは、「あなたと同じもので」なんて
表現は受け入れられず、ドイツ語で書かれたメニューを自分で理解
して、自分の食べたいものを選ぶように言われました。
さらに重要なのは、時事問題、社会問題についての知識と自分の
見解を普段から持っておくことです。外国人は、こういうことに
ついて議論するのが非常に好きだからです。
日本人として自国の首相が誰だかわからない、なんてのは論外ですが、
「北朝鮮がミサイルを発射したのはいつで、日本国内のそれに対する
反応はどうか」ぐらいをさっと英語で表現できないと、議論に参加
することはできません。
黙っていると、「意見をもってないダメなヤツ」として容赦なく無視
されてしまいます。私も、スイスへ到着した頃は何度もこの悲哀を
味わいました(泣)。
1年後に帰国する頃には、ドイツ人と本気でケンカできるぐらい
たくましくなっておりましたが・・・。
私がメルマガで発信しているやさしい英語ニュースは、「日本人
としてこの程度は知っておいてほしい」と思われるトピックを
厳選して皆さまにお送りしているものです。
読者の方々が時事問題の基本を理解し、意見を言える日本人になる
きっかけとなってくれればと願っています。
さて、こちらは無料ではありませんが、外国の文化的な背景まで
きっちり教えてくれるありがたい教材があります。
開発に10ヶ月を要し、英語初心者〜上級者までが活用できる
総合的な英語学習講座「とっとと倶楽部」(テキスト450ページ)
1.英語の学習方法(具体的なプランの立て方、お勧めの教材等)
2.分野別の英語レッスン(日本人が間違えやすい典型的な表現、
ネイティブとの発想の違い、文法の徹底解説等)
この両方がぎっしりと詰め込まれています。物足りない、と思う
ことは絶対にありません。テキストを熟読した私が断言します。
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以上、皆さまの学習の参考になりましたら幸いです。



