通訳メモの取り方
私の英語教室では毎週1回、ニュース英語の聴き取りをメインにした授業を行っています。ウォーミングアップのあと、まず、1分〜1分半程度の英語ニュースを通しで聴き、内容の概略を生徒さんに説明してもらいます。
その際に皆さんからよくきかれるのが、メモの取り方です。これぐらいの長さの文章になると、全部頭の中で覚えて再現するのが難しいため、必要最小限のメモ取りは必要になります。
ただし、この場合のメモ取りは速記ではないので、聴いた内容を一字一句そのまま書き写す、ということではありません。
まず、リスニングに入る前に必要なのは、
1. ニュースの中に出てくる重要単語や文法をおさえる。
2. スクリプトの内容を把握する読解力を身につける。
この2点です。すなわち、単語や文法があやふやで、読解もできない文章であれば、そもそも聴いてもわかるはずがないからです。これはメモ取り以前の問題といえます。
これらの点を克服した上で、メモ取りの主なポイントをあげてみます。
1. 字は、あとで読みやすいよう大きめに書く。
2. メモは必要最小限にとどめ、主語、動詞、目的語など、キーワードのみにする。
3. 1文が終わるごとにスラッシュ(/)を入れ、次の文との区別をはっきりさせる。
4. 日本語と英語が混じっても気にしない。(漢字をうまく使えば意味を一語で表すことができる。)
5. 英単語の表記は母音をとばして子音のみにする。
例) explain → xpln
6. よく使う言葉には決まった記号を使うようにする。
例) and → + not → ×
上記のポイントと並んで重要なのは、普段から英文ニュースなど長文を聴くことに慣れておき、シャドウイング(聴きながら少し遅れて影のようについて読む)や、リピーティング(語句や文のまとまりごとに、聴いた内容をそのまま繰り替えす)の訓練を学習メニューに積極的に取り入れることです。
これによって、英文の内容を頭の中に記憶しておくリテンション能力が高まります。
こうした一連の通訳訓練を、普段の英語学習に効果的に取り入れる方法を詳しく解説したのがこちらの本です。
はじめてのウィスパリング同時通訳(柴田バネッサ著/南雲堂)
メモの取り方や基本マークの例も具体的に説明されていますので、訓練方法を体系的に知りたい方にはお勧めです。



